活動履歴

宇治学連続講座(2020年1月19日)

2020年01月20日 19時36分

 宇治学連続講座の「誰にとっても住みよい町、ふるさと宇治」が1月19日、京都文教大学で開かれました。アライアンスメンバー「まちづくりねっと・うじ」代表の日野真代さんが講師として参加し、宇治に対する思いや人の人とのつながりの大切さなどを語りました。
 「京都・宇治発 地域協働の総合的な学習-『宇治学』副読本による教育実践-」の出版を記念して開かれる連続講座の一回目。著者である文教大の橋本祥夫准教授や宇治市の担当者らが宇治学の内容について説明したほか、日野さんも加わり、市民の立場での宇治学への期待などを話し合いました。
 宇治学はいわゆる郷土学習ではなく、宇治市内の公立小中学校で実施される総合的な学習のこと。「宇治で学ぶ 宇治を学ぶ 宇治のために学ぶ」をコンセプトに、子どもたちが自ら課題をみつけて情報を収集・分析、発表するという形で実施されます。「宇治茶」「自然・環境」「福祉」など小学3年から中学3年まで学年ごとにテーマを決めて学習し、最後には子供たちが宇治市に政策提言を行うことになっているそうです。
 日野さんは幅広い市民活動を展開していることから、市民側からの宇治学への期待を語るために参加。「まちづくりねっと・うじ」や「宇治市健康づくり食育アライアンス」など自らの活動を紹介する中で、「活動を通じて感じるのは、分野を超えたつながりによる化学反応。人と人とのつながりを大切にして、競争ではなく共創をめざしたい」などと話しました。
 この後、橋本准教授と日野さん、宇治市政策推進課の泥谷敬士郎係長が鼎談。橋本准教授からの「子どもたちにもできること、子どもたちだからこそできること」というテーマに対して、日野さんは「子どもが地域の人たちと触れ合うことはとても大切。宇治学は素晴らしい授業」と話したうえで、子どもたちが地域とかかわる良い手法として、橋本准教授が指導する「京都子ども記者クラブ」をあげました。
 最後に、橋本准教授は「子どもたちは、いろいろな人とのかかわりで地域から学ぶことができる。みなさんは、子どもたちのいい見本になってほしい」と参加者たちに呼びかけました。