さちこ鍼灸院

代表者 中原 早知子
所在地 京都府宇治市広野町大開53-65
連絡先 070-4445-6697
Email info@sachiko-shinkyu.com
HPアドレス http://www.sachiko-shinkyu.com
活動内容 運動・身体活動 / 休養・こころの健康 / 健康行動 / 普及啓発活動 / その他
業  態 医療機関
往診専門 鍼灸院

Interview

 

【団体紹介】

 「女性の中には、どうしても男性の鍼灸師さんには悩みを話しにくいという人もいます。妊娠中や産後の身体の不調、育児のことや介護のことなど、同性だから話せることもあるのではないかと思って、女性による女性のための訪問鍼灸院を始めました」

 さちこ鍼灸院は、宇治に拠点を置く往診専門の鍼灸院。はり師、きゅう師の国家資格を持つ中原早知子さんが、患者さんの自宅に行って治療をしています。今年初めに開設したばかりですが、宇治を中心に遠くは奈良の方まで往診に行っているそうです。

 「はりにもお灸にも基本の技術はありますが、一人一人の方の生活や環境を知った上でないと適切に施術できない場合もあります。そのために必要なのは信頼関係。会話の中でその人の痛みの本当の原因を聞きだすのも大切な治療の一環です」

 また、中原さんは鍼灸への旧来のイメージを覆そうと、さまざまな取り組みも進めています。その一つが小児はり。痛いというはりのイメージを払拭してもらうため、軽くさする、なでるだけの接触鍼という方法で施術を行っているそうです。

 


 「子どもの皮膚は敏感なので、それだけでも十分に効果は得られます。疳の虫やおねしょ、喘息、アトピーなどの改善のほか、子どもの自律神経を整えて、心身のバランスを調整し、病気になりにくい健康な身体づくりにも役立つんですよ」と、中原さんは笑顔で話します。

 小児はりの施術を行うことで、お母さんたちの育児の悩みや身体の不調に気づき、心身のケアにつながることもあるといいます。

 「鍼灸はエビデンスにもとづいた治療法。東洋医学的アプローチが改善につながる場合もあるので、西洋医学とも協力しながら患者さんにあった施術をしたいと思います」

 今回アライアンスに参加するのは、そうした健康づくりへの思いを共有する人たちと交流し、情報を交換したいという思いから。「いろんな人とお話をして何が足りないのかを学んでいきたい。こちらからもお教えできることがあればいいですね」。

 

【インタビュー】

 「第2回宇治市健康づくり・食育アライアンス市民会議」(令和2年1月9日)に出席されたさちこ鍼灸院の中原早知子さんにお話を伺いました。

 ――市民会議はどのような印象でしたか?

 中原 市民会議では、美容と健康をセットにした体験型イベントをみんなで出来れば楽しいのではというお話で盛り上がりました。田んぼの中で身体を動かしたりするのも面白いと思います。

 ――中原さんの専門は鍼灸ですね

 中原 鍼灸は身体の体調を整えることが出来るんですが、鍼灸のことをご存じない方が多いので、まず鍼灸のことを知っていただくことが一番大事だと思っています。
 イベントにも積極的に参加して、鍼灸を体験できるような場をつくりたいと思っています。

 ――具体的には、どのような活動をされているのですか?
 中原 宇治橋通り商店街のわんさかフェスタのときに、肩こりと腰痛のつぼを教えたり、イベントで鍼灸のおためし体験をしたりしています。
 鍼灸は痛いというイメージがあるかもしれませんが、まったく痛くありません。

 ――いろいろ効果もあるんですよね

 中原 イライラするときにも効果があるといわれています。やせるつぼはないですか? とよく聞かれます(笑)。
 鍼灸の仕事をしていて、「楽になったわ、ありがとう」と言っていただけることが嬉しいです。

 ――アライアンスへの期待を教えてください

 中原 宇治市健康づくり・食育アライアンスの加盟団体のみなさんと交流を深め、つながっていけるのを楽しみにしています。
 宇治市内でしたら、どこでも出張しますので気軽にお声かけください。

 

 

 

【2020年度インタビュー】

―――今年度、団体の活動はどのようなことをされていますか?

往診専門の鍼灸院で、ご自宅からの外出が困難な高齢者層を中心にご利用いただいておりましたが、今回の新型コロナウイルス感染症の影響により、ご自宅へと訪問し密室での施術への不安を少しでも解消する為、JR大住駅横に店舗を新設しました。完全予約制である為、他の患者さんと会うことも無く安心して施術を受けていただけるようになりました。

 また、デイサービスで機能訓練指導員の立場で日常の運動指導もしており、自宅で一人でも行える運動の普及にも努めています。

 

 

 

 

 

―――今後団体でされたい活動は何ですか?

2016年には臨床研究の結果、結核とHIV患者のお灸の効能として免疫力の向上が確認されています。

長期のコロナ禍の下、ストレスや運動不足から体調を崩される方が増えており、そういった方々が免疫力の向上、未病の段階で身体の不調の回復が図れる選択の一つに『鍼灸』があることを広く知っていただき、気軽に生活の一部に取り入れてもらえるような講演や活動が出来ればと考えています。

 

―――健康づくり・食育アライアンスで取り組みたいことや、期待することは何ですか?

現状、鍼灸に治療効果があることは認知されていますが、国家資格であること、自由診療に加え一部保険診療が可能であることは殆ど知られていません。保険が使えるということは国が認めた『医療』なのですが、情報過多の為誤った認識が拡がっていることに憂慮しています。健康増進、予防医療が求められる今だからこそ、正しい知識を加盟団体の皆様と共に多くの方へ啓発活動ができれば幸いです。