有限会社 キタムラ

代表者 北村 健造
所在地 京都府宇治市宇治下居29
連絡先 0774-21-2673
Email info@kitamura-bungu.com
HPアドレス  
活動内容 普及啓発活動
業  態 民間企業

Interview

 

【団体紹介】

 宇治市役所の目の前、市の中心ともいえる立地に店舗を構え、間もなく創業から半世紀を迎えようとしている“まちの文具店キタムラさん”。市民にとっては、おなじみの文具店であるキタムラの取締役の北村賀津子さんに宇治市健康づくり・食育アライアンスのテーマである「食」や「健康」に対する思いを聞きました。
 2006年にKES(京都環境マネジメントシステムスタンダード)を取得し、会社でも環境宣言を制定したキタムラは、文房具小売業としてはいち早く、環境経営に乗り出したそうです。地域とのつながりも深く、ネットワークも広い賀津子さんは、環境問題が注目されることを先見し「一企業として、何を考え行動していくか」を考え、すぐにKESの取得に乗り出したと言います。それから23年。賀津子さんが、今、注目しているのは、「SDGs」、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標が示す17の目標」です。
 店舗には大きなSDGsのポスターがあります。「貧困をなくそう」「飢餓を失くそう」「すべての人に健康と福祉を」など、17の項目が書かれたそのポスターを指して、賀津子さんは、「世界はみんな平等なんだから、みんなのことをみんなでせんとあかんでしょ。キタムラの商売は、食や健康には直接は関係ないかもしれんけど、何を買うにしても、何を捨てるにしても、ひとつひとつ気にしていかんとね。例えば何かの時に一言付け加えるにも、知らんでするのと、知ってするのでは、発信力が全然違う」。その言葉の中に、賀津子さんが地球市民的な感覚で物事に取り組む真摯な姿勢を感じました。

 

 民生委員でもあり、子どもたちの貧困や食の事情なども気にかけている賀津子さん。子どもたちとさりげなくコミュニケーションが取れることも、“まちの文具店”であるキタムラの魅力のひとつだと考えているそうです。
 「健康の秘訣は、とにかくよく食べ、よく寝て、よく働くこと」だという賀津子さん。キタムラの皆さんは、とにかく元気なのが印象的でした。

 

 

 

 

 

【インタビュー】

 宇治市役所前に店舗を構え、「街の文具店」として知られる「キタムラ」の取締役・北村賀津子さんにお話を伺いました。

――宇治市健康づくり・食育アライアンスも新年度からいよいよ本格始動します。アライアンスに対する期待や抱負をお聞かせください

 北村 他の参加団体さんに比べ私は特に専門知識も資格もないので、何もできないんですが、縁の下の力持ちのような形でアライアンスに貢献できればと思っています。
新年度からは、いろいろと活発に活動もされるみたいですし、イベントの広報や寄付やボランティアを募るなど、いろいろなことをさせていただければと思います。

 ――新型コロナウィルスの感染が全国で拡大する中で、食育の重要性も高まってきていると思いますが

 北村 そうですね。私は地域の民生委員をしているのですが、食育が大切だなあという話はよく出ます。
特に地域の人と人のつながりが薄くなっていく中で孤立していく人も増えています。たとえば「こども食堂」のような形で支援するなど、アライアンスを通じて活動できればいいですね。

 

【2020年度 インタビュー】

今回は、「街の頼れる文房具屋さん」キタムラ文具店の取締役・北村賀津子さんにお話を伺いました。
(2020.11.16)

――まずは、普段の活動内容をお聞かせください。
はい。うちでは主に文房具の発注や販売をしています。お一人お一人のお客様のご要望にお応えできるよう、できるかぎりの豊富な品ぞろえを心がけています。
また、もしも店頭にご所望の商品がなかった場合には、スタッフにお声がけいただけましたら、即メーカーに問い合わせて納期を確認し、お取り寄せをさせていただいております。
お客様とのコミュニケーションを大切にしています。どうぞお気軽にご相談ください。

――コロナ禍の中で、どのような活動をなさっていますか?
まず、体温測定装置を設置しました。自動ドアを入っていただいて右手すぐのところに置いています。
また、コロナ対策のためオフィスや店舗などで使用されている透明のアクリルパーテーションですとか、マスクに代わるフェイスシールドやマウスシールド、そしてマスクケースなど、これまでとは全く異なる概念の商品を仕入れることになりました。
例えば、これまで粗品としてお使いいただいていたのはボールペン等の筆記用具類が主だったのですが、
今ではマスクケースの需要が伸びていたりします。コロナ禍に入ってからの、この半年から一年くらいでの変化を如実に感じています。

――健康づくり・食育アライアンスの中で、他団体とのコラボレーションや今後やってみたいと考えていらっしゃることがありましたらお聞かせください。
SDGsの概念を、お店に来てくれる子どもたちやお客様、業者の方々に少しずつでも親しんでもらえるよう、お店の中にポスターを掲示しています。
他にも何かお伝えしていく方法があるといいですね。

店舗で扱っている商品が主に文房具ということで、健康や食育の観点からいきますとどのようにお役に立てるのか未知数だなと思っています。
そういう意味では、現時点では、今後アライアンス所属団体の皆さまが新しいイベントや企画などを開催なさる際に、広報的なことやちょっとした粗品の提供といった形でのお手伝いはさせていただけるのかなと考えています。機会がありましたらぜひともお声がけください!

【お話を伺って】
文房具や学校用品などがなくなったり足りなくなったりしたときに、真っ先に頭に浮かぶキタムラ文具店。
取締役として温かい笑顔でお店を切り盛りしていらっしゃる北村さんは、民生委員さんとしてもご活躍なさっています。
地域や子どもたちのことについてとても深い考えをお持ちでいらっしゃり、頭が下がる思いでした。
お話の中から、お客様に愛される店舗運営の秘訣なども教えていただけた気がします。
お忙しい中、貴重なお話をお聞かせくださり本当にありがとうございました。