代表者 | 佐藤 陽介 |
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所在地 | 京都府京都市伏見区竹田西段川原町89番地 |
連絡先 | 075-643-5700 |
info@tenzo.co.jp | |
HPアドレス | |
活動内容 | 栄養・食生活 |
業 態 | 民間企業 |
【団体紹介】
社名の「典座(てんぞ)」は禅宗寺院で修行僧の食事などをつかさどる役職のこと。曹洞宗の開祖・道元禅師は「食」を重視し、食に関する教えを細やかにまとめた「典座教訓」という書を残しました。「前の本社が道元さんの生誕地の近くにあり、典座教訓の教えが私たちの考えと通じるところがあったので名前を頂きました」と、佐藤陽介社長(47)は話します。
その教訓とは、「食材を大切にする」「整理整頓をこころがけ、道具をきれいにする」「食べる人のことを第一に考える」。
同社は京都府南部を中心に、宇治市役所をはじめとした職員食堂や社員食堂の運営、園児食や高齢者食の提供などを手掛けていますが、「当社が提供するのはよそ行きのごちそうではなく、あくまでも家庭の食事の延長。母親が家族を思うのと同じ気持ちで食べる人のことを考え、健康づくりに生かせる栄養バランスが取れたメニュー作りに取り組んでいます」と佐藤社長。「多くの人に食べることに関心を持ってもらうことが大切です」と強調します。
同社は食への関心を高めようと、宇治市役所職員食堂で、毎月3日に「京都山城ごちそうさんの日」19日に「食育の日」を実施。栄養価の高い旬の宇治産野菜を地元農家から仕入れ、特別メニューを提供しています。また、京都文教大学と協力して成人病予防のための減塩食メニューを提供するなど、健康づくりの手伝いをしています。
食育の面では、宇治市内などの25園に提供している園児食で、子どもたちの多くが嫌うピーマン、にんじん、食べる機会の少ない魚などを使ったおかずをメニューに入れるなど、工夫をしています。「会社見学に来たお母さんから『うちの子が魚を食べたんです』といううれしい報告を聞きました。お母さん方に喜んでもらえて、こちらもうれしかったですね。今後も食わず嫌いの子どもたちの新しい味覚を開発していきたい」と、佐藤社長は笑顔で話しました。
多くの人が毎日食べる普通の食事の中で、食べることの大切さや健康づくりへの一歩に気づいてもらう。同社が社名に掲げた「典座教訓」の教えが実践されているのだと感じました。
【活動紹介】
12月19、20日の2日間、宇治市役所の食堂で同食堂を運営する株式会社「典座」と、京都文教短大の学生たちが協力してメニュー作りをした「適塩クリスマスランチ」が提供され、用意した70食が早々と完売する人気ぶりでした。
両者は平成26年から夏と冬の2回、生活習慣病の予防などを目的に健康に役立つランチの提供を続けています。今回はクリスマスランチとして考案したメニューで、主菜の2品を典座が副菜の2品を学生たちが考えました。
1日目は豆乳グラタンと減塩クリームスープに、学生たちが考えたカボチャサラダなど。2日目はミートローフと塩麹スープなどのメニューで、塩分量はそれぞれ1・7グラム、2・5グラムと抑えめでしたが、いつもの味噌汁をスープに替えるなどクリスマスを意識したメニューになっていました。
食堂の前には適塩のポスターやのぼりが掲示されたほか、学生や典座の管理栄養士、宇治市の健康生きがい課の職員らが適塩メニューをアピール。事前に市の広報などで知らせていたこともあり、クリスマスメニューを楽しみに訪れた市民らも多く、さっそくおいしそうに味わっていました。
典座の管理栄養士の小野友紀さんは「だしを効かせたり調味料を工夫したりして、塩分量を少なくする工夫をしました。学生さんたちもいろいろメニューを考案してくれたので、いいメニューになったと思います。私たちは普段から食堂を利用する職員さんや市民のみなさんの健康を考えてメニュー作りをしていますが、こういう形で多くの人に食を通じて健康について考えてもらえれば」と話していました。
―――今年度、どのような事業をされましたか?
毎月19日(食育の日)に野菜120g以上、食塩3g以下のお弁当および600kcalの適塩セットを提供しています。
また、毎月3日は「京やましろ産ごちそうさんの日」とし、宇治産野菜を提供しています。
京都文教短期大学とコラボし、適塩メニューの提供をしています。(添付写真の内容)
―――今後、されたい事業等は何ですか?
京都文教大学とコラボし、適塩メニューや宇治産野菜の提供等を引き続き、行っていきたいと思っています。