【団体紹介】
「住宅が健康や長寿に密接していることを知らない人がまだ多い。たくさんの人に住環境の大切さを知ってほしいと思います」と話すのは、昭和3年創業で地域密着型の工務店として親しまれる「陽だまりハウス」の小山世次社長。家族が健康になる身体にやさしい家づくりを提案しています。
そのきっかけは10年ほど前、妻の志穂さんがアレルギー症状に苦しんだこと。健康にいい家づくりを学ぶうちに、運動や食生活と同様に住環境の改善が健康づくりに役立つことに気づいたといいます。「食べ物や水はなくても少しは我慢できるが、空気がなくなると生きてはいけない。人生の多くの時間をすごす住宅の大切な空気のことを、もっと意識してほしい」。
「陽だまりハウス」は、こうした趣旨に賛同する全国の600社の工務店と協力して、沖縄のサンゴ礁で作った壁材など貴重な自然素材を調達。さらに、断熱効果や湿気の調節、自然な換気システムなどを実現した「スーパーウォールの家」を取り入れて、住環境を通しての健康づくりに貢献してきたそうです。
「健康にいい家づくりをすれば、ペットや観葉植物まで元気になるといいます。もちろん、住人の健康が改善したという報告は全国から届いていますよ」と小山社長。
さらに重要なのは、熱中症やヒートショックの予防。「ヒートショックは年間12000件以上も起こっていて、中には命を落とす人もいます。交通事故よりずっと件数が多いんですよ」。
小山社長はこうした住環境の健康への影響について警鐘を鳴らすため、これまでも同社で「健康セミナー」を開催したり、健康にいい家の見学会を開くなど、「住宅=環境」の意識を高める活動も続けてきました。
今回のアライアンスへの参加もそうした活動の一環。いろいろな機会をとらえて、健康と住環境の密接な関係について伝えていきたいと話します。「大工として20年。家づくりのプロとして伝えたいことがたくさんあります。みなさんにはぜひ、住まいの空気にこだわる人になってほしい」と強調しました。
【活動紹介】
「家族で楽しもっ!」をテーマに、「ともいき(共生)フェスティバル2019」が12月14日、宇治市槙島町の京都文教大学で開かれました。毎年この時期に開かれる恒例行事で、今年は好天にも恵まれ、大勢の親子連れらが楽しい一日をすごしました。
子どもたちが楽しめて、いろいろチャレンジできるブースが多数出展されるイベント。京都文教大学・京都文教短期大学の学生や教員と一緒に遊びブースやステージで楽しいひととき過ごせるほか、地域の団体や企業によるワークショップなども開催されています。
アライアンスメンバーの「陽だまりハウス」は、メーン会場のサロン・ド・パドマで、「小さいおうちバコ」のワークショップを実施。大勢の親子連れらが楽しんでいました。
家型の紙の小箱を組み立てて、かわいい模様が描かれた紙を貼ったり、ペンで色を塗ったりして、「私の家」を作るワークショップ。子どもたちはスタッフに教えてもらいながら、真剣な表情で家づくりに取り組んでいました。
社長の奥さんの小山志穂さんは「子どもたちの想像力を高めたいと思って、家づくりのワークショップを考えました。それぞれ個性のあるお家ができて楽しいですよ」と話していました。
【2020年度インタビュー】
―――今年度、どのような事業等をされていますか?
健康長寿の家づくりセミナー(リアルorオンライン)を開催しています。
また、カラダに優しく、地球環境にも優しい注文住宅とリフォーム事業を行っています。
―――今後、されたい事業等は何ですか?
うじらぼや宇治市健康づくり・食育アライアンス加盟店等のスペースを活用して、健康長寿の家づくりセミナーを開催したいと思っています。
―――コラボしたい団体や事業などはありますか?
健康セミナーやイベントを行なっている団体とコラボ開催をしたいです。コラボのお話があれば積極的に参加していきたいです。
―――宇治市健康づくり・食育アライアンスで取組みたいことはありますか?
『食育』×『住育』を掛け合わせた体験型のイベントを開催したいです。
畑で種まき~収穫を体験し、弊社のシステムキッチンで料理をして食事会まで楽しむ。この一連の体験を三世代で交流出来たらいいなあと考えています。
―――宇治市健康づくり・食育アライアンスに期待することはありますか?
コラボのマッチグを期待します。例えば、弊社にはどこどこの加盟団体さんとコラボすると良さそうですよ!などの情報提供とご紹介などしていただけたらと思います。また、オンラインでの情報交換会が出来たらと思っています。