株式会社 かわな工業

代表者 河原林 一樹
所在地 宇治市槇島町目川56-2
連絡先 0774-20-2266
Email kwn@vega.ocn.ne.jp
HPアドレス http://www.instagram.com/kawana.wood.works/
活動内容 運動・身体活動 / 休養・こころの健康 / 普及啓発活動
業  態 民間企業
家具やお家を作っている会社です。 製作時にでてしまう、木の端材・かんなくずを捨てず・燃やさず地域の方のために使っていただく活動をしています。

Interview

 

【団体紹介】

「株式会社かわな工業」さんは、1964年にオーダーメイドの家具製造工場として、京都市で創業されました。事業を行っていく中で、お客様の要望を受け、リフォーム、建築へと仕事の幅を広げられ、1973年に初めて、「家の建築」を行われたそうです。

現在の宇治市槇島に拠点を移されたのは1977年です。

 

 

 

 

 

 

 

その後、建築の仕事はどんどん増えていき、木造住宅のみならず、鉄骨造住宅、鉄筋コンクリート造住宅、店舗の設計・建築なども行われるようになりました。

お客様や得意先様からのご要望を聞いていくうちに、2002年頃からは「建築士が手がける家の施工」を行うようになります。2002年は、当時大人気となったテレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」が始まった頃。「建築士に家の設計を頼みたいけれど、注文住宅は高いのでは」というお客様の声をうけ、その希望を叶えることを考えられたのです。かわな工業さんが京都府下の「建築士さんのネットワーク」を構築し、お客様や設計事務所とつないだうえで、建築部分をかわな工業さんが請け負うというスタイルです。

 

 

 

 

 

 

 

左:専務の河原林伸太郎さん 右:代表取締役の河原林一樹さん

現在は、家の建築、古民家再生、お家のお医者さん、かわなの家具づくりなどを中心に、お客様の要望に応えるラインナップで、事業を展開されています。

人の声を聞きながら事業を広げてこられたかわな工業さん。近年は「地域のお客様を大切にしていきたい」と、地域活性につながるイベントを行ったり、ショールーム「TDホーム京都南」やドッグラン「K-wood dog run」、「かわなの恵木物(えこもの)」を立ち上げたり、地域や環境への貢献にも務めておられます。

【活動紹介】

ーー「かわなの恵木物(えこもの)」について教えてください

家づくりや家具づくりを行っているため端材や木くずがたくさんあり、「いつか何かの形で使いたい」との思いでためこんでいたんです。
なかなか実行に移せずにいたのですが、コロナ禍をきっかけに「どう活用したらよいか」スタッフ全員にアイデアを募ってみたんです。すると、一級家具製作技能士である職人さんたちから、すばらしいアイデアがどんどんでてきました。

最初はアメニティとしてプレゼントする程度に考えていたのですが、それではもったいないと思うような作品がどんどんできあがっていったんです。

 

 

 

 

 

 

 

「心の底から木を愛する職人さんたちの思いや技術を発信したい」と、まずは事業所の一角にお店を構えてみました。評判は上々でしたが、やはり来てくださるのはご近所さんが中心になります。そこでマルシェへの出店を始めました。現在も、定期的にマルシェへの出店やワークショップを行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

端材や木くずを廃棄せずアップサイクルする、この取り組みを通じて、職人さんたちの技術も発信し続けていきたいと思っています。

ーー「かわなの恵木物」の取り組みから、小学校や支援学校への社会貢献にもつながっているそうですね?

最初は京都市の小学校の先生から、「工作で端材を使いたい」というお申し出をいただき、端材の提供からスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

徐々に工作授業のお手伝いも始まり、「木が生まれて端材になるまで」のお話をするなど、お子さんたちが自然や木を学ぶお手伝いも、させていただくようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

宇治市小倉小学校さんとは、創立130周年記念式典用のかんなフラワー胸花製作でコラボ。出前授業という形で、小学6年生の皆さんがかんなくずから作るカンナフラワーを、来賓や下級生の分まで作るのをお手伝いしました。

支援学校さんとのつながりも生まれています。京都府立やまぶき支援学校さんでは、高等部3年のみなさんを対象に、木工の技術指導を継続して行っていくことが決まっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、宇治の地域福祉センターやデイサービスセンターに出向き、高齢者の方とかんなフラワーづくりなども行っています。端材のお話や、かんながけをする意味、木の良さなども同時に伝えています。

ーー「宇治市健康づくり・食育アライアンス U-CHA」 100団体目のメンバーとして加わっていただきました。ぜひ、今後の抱負を教えてください。

宇治市のみなさんが、宇治市を好きになり、宇治のまちで健康に元気に楽しく暮らせるお手伝いができたらいいなと考えています。

ここ数年で多くのお子さんたちと関わってきました。木の端材を使ったワークショップは、お子さんにとって初体験ということもあり、みんな興味津々。ただ、木を切ったり釘を打ったりというのはコツがいりますし簡単ではありません。

実際にやってみて「できない、難しい」というお子さんは多いのですが、そこに職人さんが登場し、パパッとやってみせると、途端に目が輝きます。「カッコイイ!」「職人さんってスゴイ」という思いが芽生えるんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このような体験を通じて、知らなかった職業と出会い、「こんな大人になりたい」と思ってくれる子が増えたら、将来宇治市で働きたいという考えにもつながるのではと思います。それがひいては宇治市の活性にもつながっていくのではないでしょうか。

うーちゃには、100以上の団体さんがいて、さまざまな「職人さん」を抱える企業も多いと思います。うーちゃの取り組みの中で「宇治市のカッコイイ大人の姿を見せる」こともできれば、うれしいです。