【団体紹介】

「IKOI」は小山農園の小山政代さんが発起人となって立ち上げられた市民団体です。地域のみんなで温かい食卓を囲んで楽しい時間が過ごせる食堂を提供するというコンセプトで、2023年12月から、社会福祉法人山城福祉会 宇治川福祉の園の中にある「槇島地域福祉センター」にて開催されています。

小山さんは、槇島で行われていた子ども食堂を手伝っておられたのですが、それはコロナ禍に終了してしまいます。ご自身も妊娠・出産などで忙しくされていましたが、上のお子さんが小学校に上がったのを機に、「また、食堂を始めたい」と考えるようになったそう。

ご自身が母親となり、保護者としての忙しさなども感じられるようになったことから、食堂は子どものためだけでなく、お母さんやお父さんを含め、大人にとっても休める場所にしたいという新たな想いも生まれます。

そんな想いを周りに伝えていくうちに、社会福祉法人山城福祉会 宇治川福祉の園、地元農家、農協のみなさんとのつながりができ、「IKOI」の実現へとつながりました。

【活動紹介】

ーー「IKOI」について教えてください。

基本的に毎月1回のペースで、「槇島地域福祉センター」で開催しています。時間は16時30分～19時まで。食事の提供は18時頃開始です。予約制にしており、毎回60～70名の方にご利用いただいています。対象者に制限はなく、子どもから高齢者まで、誰でも気軽に利用してもらえればと思っています。

16時30分から開けているのは、育成終わりのお子さんを預かれるようにという考えからです。お隣が槇島小学校ということもあり、育成終わりのお子さんには直接「槇島地域福祉センター」に来てもらうことができます。食事が始まるまでは、子どもたちには自由に過ごしてもらっています。

宿題をする子もいれば、友だち同士で話したり遊んだりする子など、さまざまです。

食事の時間に保護者の方が合流して、一緒に食事をされることもあります。この場所で19時までお預かりすることができるので、保護者の方たちにも「助かります」と喜ばれています。

食事の時間になると一旦席についてもらって、小山農園の代表である夫に、今日の野菜について少し話してもらいます。

食堂で提供しているお野菜などは、小山農園はじめ、地元農家さんが提供してくださる旬の野菜を使っているので、とても美味しいんです。宇治市の野菜を知る、旬の野菜を知るなど、食育の場にもしていきたいと考えています。保護者の方からは「ここなら野菜を食べてくれるんです」「旬の野菜は、やっぱり美味しいですね」というお声をいただいています。

その後、利用者の方にもお手伝いいただき、配食。全員で合掌してから、食事タイムです。この日の献立は、以下のとおり。

・玉ねぎたっぷり豚丼
・ポテトサラダ
・万願寺とうがらしのチーズ焼き
・オクラ入りスープ
・七夕ゼリー

献立は管理栄養士さんの協力を得ながら、スタッフと共に考えています。

ーー「宇治市健康づくり・食育アライアンス　U-CHA」の団体として、どのような活動を考えておられますか？

「IKOI」を実現するときにも、場所の提供、食材の提供、調理のお手伝いなど、さまざまな協力をいただきましたが、人と人、団体と団体がつながることで、さらに大きなことにチャレンジすることもできると思っています。

すでに、うーちゃに入会されている、いのうち農園さんや社会福祉法人山城福祉会 宇治川福祉の園さんなど、多くの団体さんと協力していますが、うーちゃに加入することで、さらに多くのつながりを作っていければと思います。

飲食店さんとコラボして、お子さんたちに調理を経験してもらえるようなことも実践できれば嬉しいです。