代表者 | 廣田 知子 |
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所在地 | 宇治市志津川西山15-2 |
連絡先 | 0774-20-9902 |
situgawa@maia.eonet.ne.jp | |
HPアドレス | |
活動内容 | 講師ボランティアの派遣 / 普及啓発活動 / 食育に関すること |
業 態 | 非営利法人 |
社会福祉法人山城福祉会 志津川福祉の園は、知的障害のある人たちが人間として尊厳が守られ、豊かな人生を自己実現できるよう支援されている通所型福祉施設です。
生産事業は、「自主企画・自主生産・自主販売」を目標とし、陶芸、織物、縫製などの事業を行われています。他に、受託事業として公共施設や公園などの清掃、農作業などにも取り組まれています。
主に、「陶芸」「ミックス(織物・縫製)」「ドリーム」の3つのグループがあります。利用者さんの得意分野を生かし、企画や生産に取り組んでいただいています。
土を練って成形するところから、本焼きまですべての工程を園内で行っています。釉薬や絵付けなどの細かい部分は職員もお手伝いしますが、基本的には利用者さんの手によって作られています。
1つの作品を作り上げるのに1カ月以上かかる大変な作業ですが、みなさんコツコツと取り組まれていました。これらの作品は平等院のミュージアムショップをはじめ、さまざまな場所で販売されています。
また、お茶と宇治のまち歴史公園「茶づな」の体験教室で提供される茶だんご用のお皿を、月500枚納品するというお仕事も行われています。このお皿は体験教室参加者へプレゼントされるとのことで、毎回このお皿をもらうために参加する方もいらっしゃるとのことでした。
糸から布を織り上げる「織物」、そこから製品に仕上げる「縫製」までを行っているのが、このグループです。残念ながらこの日は、利用者のみなさんが別作業のためご不在でしたので、職員の方にお話を伺いました。
織物から行われる小物づくりは、すべてがオリジナル製品。嵐山のお土産屋さんにも商品を卸されていて、着物の形をした「木の香(匂い袋)」は海外の方にも人気となっているそう。着物の形に縫い合わせ、裏返し、帯と着物の色合わせ、香りの元となる木の粉を入れる作業、ひもづけ、袋入れなどの作業はすべて、それぞれの得意分野を利用者さんが担当する形で仕上げていくそうです。
また企業から委託されるものもあり、現在はブックカバーづくり・しおりのひも付け作業などを担当されていました。これらの製品はデパートなどにも卸されているそうです。
牛乳パックから紙製品を作る作業や、アクリルたわしづくりを行っています。
アクリルたわしは、利用者さんがかぎ針と棒針を使いこなし、一つひとつ手作業で仕上げていきます。
紙製品は、牛乳パックを細かく千切るところから作業がスタート。色つきの紙にするには、色のついた紙を計って入れて調整します。
紙漉き作業も、園内で行われます。こちらの紙で名刺を作ることもあります。
また、メモ帳や封筒、金封なども作っています。
さらに新しい紙製品を作っているチームもありました。利用者さんと職員さんが知恵を出し合い、紙のコースターづくりに取り組んでおられます。どんなデザインにするか、どういった行程で作っていけば効率がよいかなど、お2人で協力しながら作業を進めておられました。製品となって店頭に並ぶ日が楽しみです。
1日中部屋にこもって作業していただくのは大変なので、午前中は作業をして午後からは絵を描いていただいたり、敷地内や近くにある農園の作業を行っていただいたりすることもあります。
みなさんの体調を考慮しながら、無理のない範囲で楽しく取り組んでいただけるようにしています。
また、志津川福祉の園では、地域のみなさんと連携して毎年1回「わいわいカーニバル」というイベントも開いています。真のノーマライゼーション社会の実現に寄与したいという思いから、利用者さんやその関係者だけでなく、近隣の方も参加される楽しいお祭りです。
志津川福祉の園は、地域の皆様と共に歩み、地域に根ざした施設、あたたかい人と人とのつながりを大切にして、一人一人が輝く施設でありたいと願っています。敷地内以外にも農園があり、そこでは多くの農作物を作り、販売もしています。地域の方にもご利用いただき、地域ともつながりながら食育についても考えていく、そんな場となっています。
そうした志津川での取り組みを、「宇治市健康づくり・食育アライアンス U-CHA」のみなさんと共に、活動することで、さらに広げていければと思います。