社会福祉法人 宇治東福祉会 宇治作業所

代表者 荒邦 泉
所在地 宇治市五ヶ庄二番割5-2
連絡先 0774-32-2024
Email ujihigashi@ak.wakwak.com
HPアドレス  
活動内容 栄養・食生活 / 食育に関すること
業  態 非営利法人
障害のある仲間が地域とのつながりを大切に、フードロス、腸活、食育に役立つ商品を自分たちの力で製造し、販売活動(パンの販売など)を行っています。

Interview

 

【団体紹介】

「宇治作業所」は、社会福祉法人宇治東福祉会が運営する事業所です。知的障がいなど20代~70代の方が利用されており、現在は「ワークセンター宇治作業所」「デイセンター宇治作業所」「宇治作業所のびのび」の3施設で、合計118名の方がお仕事などをされています。

 

 

 

 

 

 

 

・利用者を主体として尊重し、個々のねがいをもとに労働や活動、また社会の諸制度を活用して自立に向けての支援をすすめる。

・地域の皆さんと共に障がいのある方が安心して働き、暮らせる社会作りを目指す。

今回は、上記を理念にかかげ活動されている「宇治作業所のびのび」さんを取材させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

【活動紹介】

ーー「宇治作業所のびのび」の活動について教えてください。

宇治作業所のびのびには、障がいの重い方が多くおられます。そんな中でも、お一人おひとり得意分野があるので、それを生かしてお仕事をしていただけるよう、「せんたく班」や「まっちゃ班」など、さまざまなグループを作っています。

せんたく班

まっちゃ班

「ぴかぴか班」は、お掃除を中心に行っているグループです。これは、作業所のおまつり用の飾りを作っているところです。紙をちぎり、キレイな貼り絵が完成しました。

1階は、車椅子を使われている利用者さんが多いです。

お仕事は一人ひとり違い、羊羹の箱を折る方、お菓子づくりに使う抹茶を作る方など、さまざまです。

羊羹を入れる箱を折る作業

碾茶(てんちゃ)を石臼で挽く作業

ーー「宇治作業所のびのび」の食育活動について教えてください。

健康にも良いとされる「おから」を使った食品づくりに取り組んでいます。これを担当するのは「うまいもん班」です。

職員さんとうまいもん班のお2人

 

 

 

 

 

 

 

おからを使用するきっかけになったのは、お豆腐屋さんでの、手作り体験。「食品ロスになっているおからを利用することはできないか」との相談をいただきました。

おからを利用して製品化する案はいろいろありますが、利用者さんが中心となって作れるものをと考え、最初に商品化したのは「おから茶」でした。その後「おから味噌」「おからすこーん」などを作るようになります。

「おからすこーん」は、京都市内のホテルのアフタヌーンティーとして提供されています。ただ日持ちがしないので、そこを改良すべく考えたのが「おからぼー」です。クッキーともサブレとも違う、独特の食感が人気で、おかげさまでご好評いただいています。

◆「おからぼー」作りの様子を拝見しました!

材料をはかって生地を作り、生地をのばし成形、オーブンへ入れるまでの作業を、すべて利用者さんが行われています。焼き上がったものをオーブンから出す作業のみを職員さんが行い、その後の包装作業なども含め、ほぼ利用者さんだけで行われています。

この日はうまいもん班4人のうちお2人がお仕事をされている様子を見せていただきました。「最初は難しかったけれど、今は慣れて楽しいです」と、おっしゃっていました。

ーー「宇治市健康づくり・食育アライアンス U-CHA」の団体として、どのような活動を考えておられますか?

おからや豆乳を使った、腸活を意識した体によい製品づくりに取り組んでいますので、うーちゃの「健康・食育」の取り組みと上手くコラボしていければと思っています。

 

現在、うまいもん屋で作った製品は、宇治作業所内で販売する他、宇治市役所で月2~3回、山城広域振興局で週1回程度、販売しています。また、コープ醍醐石田でも常設販売していただいています。

さらに西大久保団地へは週1回、宇治作業所で作ったお野菜と一緒にうまいもん班の製品などを販売。ご高齢の方の買物支援も含め、お手伝いしています。

地域の皆さんと共に障がいのある方が安心して働き、暮らせる社会作りを行ううえで、うーちゃの団体さんとつながりを深めていければと思っています。