【団体紹介】

「ZEN-Shin」は、代表の八木大貴さんが2024年に立ち上げられました。メンタルヘルスの理学療法を主軸として、企業向けセミナー（ワークショップ＋座学）の開催と整体による健康支援を行っています。

八木さんは理学療法士の資格をおもちで、理学療法士として働きながら、ご自宅で整体のお仕事などもされてきました。理学療法士の主な仕事は、病気やけがで身体の運動機能に障がいをもった方に対して、運動の指導や物理療法により、運動機能の回復や維持・向上を図るというもの。しかし、あることがきっかけで「未病・予防」の分野で人の力になりたいと思うようになったそうです。

1つは、ご自身がバイクの事故により手が不自由になり、働けない時期を経験したこと。手が使えなくては仕事ができない、いざ復帰しても体力が落ちて仕事にならない…そんな経験をされたといいます。2つめは、人の役に立ちたいという思いから、頼まれたことをどんどん引き受け、がんばりすぎたがゆえにメンタルヘルスに影響がでてしまう事態になってしまったこと。これらの経験から、今ある健康は当たり前のことではない。心身ともに健康であることの大切さを実感されたといいます。

その考えから立ち上げられたのが、「ZEN-Shin」なのです。

【活動紹介】

ーー「ZEN-Shin」の主な活動は、どういった内容ですか？

中小企業に向けた、健康支援の活動です。健康を維持するための身体の動かし方や、仕事のパフォーマンスをあげる環境の整え方などを、セミナーを通して指導します。一人ひとり身体のくせや動きは異なるので、実際の動きを見たうえで、その人にあった姿勢の保ち方や座り方、テーブルの高さ、モニターやキーボードの位置などをご提案するという内容です。そのため、会場の広さにもよりますが、最大15名程度のクラスで行っています。基本的に体験ワークが中心のセミナーで、知識よりも、経験や実践に主軸を置いています。

ーー人ひとりの身体を見るとは、具体的にどういうことですか？

人間が行う主な動作は、「寝る、立つ、座る、歩く」の4つです。実際に、その4つの動きを行い、自分の癖に気づいていただき、どう改善すればよいかをお伝えしていきます。特に「正しく動く」ことの大切さをお伝えするようにしています。

ーー実際に、健康支援を受けた方たちからは、どんなお声が届いていますか？

・いろいろあってモヤーっとしてたんですが、姿勢をただしたら終わるころにはすっかり気持ちが落ち着いていました。
・安定した座る姿勢をまずは整えることが重要だと再認識しました。それだけでも気分がかなり落ち着きました。
・回を重ねるごとに、普段から自分の姿勢を意識するように少しずつなっているなーと感じられる事が嬉しく思います

みなさん「姿勢をよくする」ことの大切さに気づき、意識することの大切さを学んでくださっているようです。

ーー「宇治市健康づくり・食育アライアンス　U-CHA」で、どんな活動をしていきたいとお考えですか？

事業としてはビジネスワーカーへの支援が中心ですが、理学療法士としてお子さんへの健康支援も行っていければと思っています。

現代は子どものスマホやゲームとの関わり方が、健康に影響を与える恐れがあると心配されています。確かによくない姿勢を子どものうちに身につけてしまい、そのまま成長するのは、健康面を考えても良くないと思います。
また、お子さんに集中力がないとお困りの場合、実は姿勢や環境を変えることで改善する場合もあります。
そうした視点から、親子のみなさんに健康について考えていただくきっかけを持ってもらえるような、うーちゃ学校の取り組みを、他団体さんと共に行っていければうれしいです。